バイクに乗らない人はあまりバイクを意識して映画を見ないかもしれないですね。けこちはバイクに乗りますし、実は大型二輪免許を持っており、過去にソフテイルカスタムというハーレーを持っていました。(買ってすぐに妊娠して乗るのが怖くなってほとんど乗らずに手放した脆弱者。またの名を弱虫。)
バイク映画のおススメなんてのは他のサイトでもたっくさん紹介されていますが、今回はけこちが見て来た「バイクがフューチャーされた映画」を紹介します。中にはお世辞にも中身は濃いとは言えない、そして「なぜ!?」と言いたくなるような突っ込みどころ満載の映画もありますので、バイク乗りでないみなさんも違う目線で楽しめますヨ。
女性をフューチャーしているバイク映画
あの胸にもう一度
主役のレベッカ演じる女性マリアンヌ・フェイスフルはミック・ジャガーの元恋人でドラッグで身を持ち崩したことで有名な方。不倫相手のダニエル役のアラン・ドロンが思ったほどあまり出てこない。そして予告編で見て想像するほどエロティックでもない。愛とか恋に対してひねくれた考えをもっている二人とでも言いましょうか。終わり方も唐突で…まぁこの映画の場合は内容が薄いか演技がどうかなんてどうでもいいんです。
とにかくレベッカの全身皮のスーツというファッションが与えた影響というものがどれだけのものか計り知れない。このイメージで世の中の男性を魅了し、峰不二子をはじめとした大型バイクにまたがる美女、そのスーツの下は全裸、の印象を最初に作り上げた映画。
バイクはハーレーのファットボーイ。実際に女子が乗るには重すぎると思いますけどね。有名人で堂々と乗りこなしている女性ライダーは安藤なつさんしか知りません。途中Nortonも出てきます。
彼女はアルバムも出しています。けこちも持っていますが以下はベスト。
ドラゴンタトゥーの女
007のダニエル・クレイグが出演している作品。冷血且つクレバーに敵を片付けるのが普通の007を見てからこの作品を見る方はおそらく「なんでそこで敵を殲滅できない!?」なんて思ってしまう変な脳内現象を感じることでしょう。内容が薄いこともなく、映画として純粋に楽しめます。これも不倫ものだけど、ちょっと切ない気持ちになる。
主人公のリズベットが乗るカフェレーサー風のバイクが超カッコいい。このバイクは映画のために作る会社(以下リンク)が作った特注モデルのようです。ベースはHONDAのCB350またはCL350との事。こういうバイクをかっこよく乗りこなしたいものだ。
モッズのバイブル
さらば青春の光
けこちの最初の結婚の時の仲人はモッズでした。けこちはどちらかというとロッカーズとモッズの中間的な感覚を持っていると自分では思っています。その仲人のモッズが「モッズならこの映画は押さえておかないともぐりだね」なんていうもんだから仕方なく見ましたが、何回見てもストーリーが心に入ってこない。色々ごちゃごちゃあった上での最後。最後まで見れば心に何かしらのものが残るでしょう。
印象深かったのが、主人公がロッカーズの親友と会った時にロッカーズのお友達が言ったこと、「モッズもロッカーも関係ないよ」という言葉。こっちに共感しました。どうやらけこちの思考はロッカーズ(カフェレーサー)寄りなんだなと自分では思いました。それでこの映画のモッズたちの思考が大半である映画の流れに共感できなかったのかもしれませんが、皆さんはけこちと違ってそんなこだわりも無く素直に見れるのではないでしょうか。
言わずと知れたモッズ御用達のバイク、vespaとLambretta。音楽はTHE WHOです。サントラと普通のthe whoのアルバムがある。サントラの方が聞きやすいかな?
ザ・アメリカ
白バイ野郎ジョンアンドパンチ
シーズン1
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シーズン2
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シーズン5
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けこちは社会人になった20代半ばくらいで中免~大型二輪を取るのに自動車学校に通ったのですが、未経験のバイクの感覚を少しでも感じたい一心で当時再放送されていたこの白バイ野郎ジョンアンドパンチを見てイメージトレーニングしてから自動車学校へ行ったりしていました。ドラマ自体は小学校の時から見ていたのですが、バイクの挙動を中心に見たことがなかったので結構真剣に見ていたのを思い出します。オープニングはこのバージョンがよく再放送で流れていたので初期のバージョンよりもこちらがワクワクしていいです。アメリカ横断ウルトラクイズのオープニングのようで。
個人的にはこの主人公の二人が実際にはもめていたというエピソードにがっかりしたものです。とてもいい関係だと思っていたのに…。
バイクの免許取るまではアメリカのドラマだからこのバイクはハーレーだろうと勝手に思っていたのですが、われら日本が誇るバイクメーカー、カワサキのKZ1000ポリスというモデルらしいですよ。いやー。めちゃめちゃカッコいい。個人的には女性よりも男性が乗っているところを眺めたい。
ストリート・オブ・ファイヤー
この映画は中学校の時にレーザーディスクで相当回数見たのですが、主人公のマイケル・パレ、こんなにかっこいい男性が世の中にいるのかと感動し、目が肥えたおかげでそこらの男子には全く魅力を感じなくなりました。中学のクラスメートもかっこいい主人公の出ているこの映画をよく見に来ましたね。そしてダイアンレインの美しいこと。ここまで男女ともに美貌揃いの映画は近年ないんじゃないでしょうかね?
内容は元彼女である美しい歌手をさらわれ、元カレが仲間とともに救いに行くという、マリオブラザースのようなお話とでも言いましょうか。
バイクはボンバーズという悪い人たちがたくさん乗っています。主に古いハーレー(ショベルヘッドなど)がいっぱい出てくる。悪い人たちのアジトから脱出するときのコーディーも悪い人たちから盗んだハーレーに乗ります。
カプコンの「ファイナルファイト」の元ネタと言われている映画。(コーディーという名前のキャラがいるし、映画の中のコーディーのようにサスペンダーで上半身裸のマイク・ハガーというキャラもいる)
↓80年代らしいサウンドがいっぱいのサントラ
イージー★ライダー
ハーレー乗りはとりあえず見とかないとね、という映画とでも言いましょうか。見て、しっかり消化しないといけません。消化不良の状態は恥ずかしいですぞ。1969年の映画なのでフラワームーブメント真っ最中のヒッピーがたくさん出てくる。個人的にはドラッグで四人がラリっているシーンがリアルで怖いなと思いました。フラワームーブメントという夢の終わりを予感させるようなラストシーン。
バイクは1965年型パンヘッドのハーレー。
トップガン・トップガン マーヴェリック
中学校の時、父親が大きな音でレーザーディスクで見まくっていた映画。そのスピーカーの後ろの壁一枚隔てた部屋で眠らなければいけなかったけこち。おかげで騒音には強くなりました。父親の事も踏まえると、このトップガンという映画はなんだかある一定の世代の男性にかなりツボるのかもしれないですね。最新作のマーヴェリックも一定の年齢の男性にかなり好評だったようですし。
有名で印象的なバイクのシーン。バイクはKawasaki GPZ900R、通称「ニンジャ」。マーヴェリックではわざわざ経年劣化の加工を施されたようです。
会社でもニンジャに乗っている人いますが、やはりある一定の年齢のおじさんである。
ターミネーター1と2
↑みんな知ってるシュワちゃんの代表作。何といっても2のハーレーのファットボーイに乗ってウインチェスターをぶん回しながら乗っているシーンですよね。そしてT-1000が乗っているのが先ほども出て来たジョン&パンチのバイクであるカワサキのKZ1000ポリス。
↓しかし本当は個人的にツボだったのが、ターミネーター1でサラ・コナーの初登場シーンで乗っていたバイク、ホンダの「エリート」というバイク。このバイクは「スペイシー」という名のスクーターの海外モデルです。仕事が終わって会社から家に帰るときにはこの時のサラ・コナーの様にゆるりと風を受けながらのんびりとリラックスして運転することを意識しているけこち。こんなゆるさ、忙しい日々の中で少し心がけることを皆さんにもお勧めします。
日本のバイク映画
彼のオートバイ、彼女の島
主演は竹内力さんと原田貴和子さん←原田知世さんのお姉さん。冒頭でいきなりバイク同士で決闘が始まるので、まず時代のギャップを楽しみましょう。全体的にバイクに挑戦する女子を特訓するお話。バイクはカワサキの650RS-W3。ダブサンと言われています。
竹内力さん演じるコオがバイクを停めるときに、サイドスタンドを利用してバイクをグルんと回す技、これかっこいいと思うけどスタンドが傷みそうだからあまりよくないような気がします。うちの会社の駐車場でやってる人いるけど。(それ彼バイのヤツですよねとか言わないが)
けこちの唯一のツーリング仲間が一人いたのですが、その方のバイクがW3の後継者ともいえるカワサキのW650で、よく乗らせてもらいました。とても楽しいバイクです。大型免許でないと乗れない排気量ですが、女性も乗りやすいですのでおススメです。800も乗ったことありますが、けこちは650の方が楽しいと感じました。(800はスムーズで乗りやすすぎるイメージ。ここは各人の好みです)映画を見て、Wに乗るならこのタンクにしたいと本気で思いました。↓以下はW800の彼バイ仕様タンク
そのバイクにまたがった者は出発時や信号待ちの際、この映画の主人公が行うように、タンクを愛でるように触るのがしきたりでした。W系に乗ってる方、やってみて下さい。楽しいですよ。
原田さんの透き通るような声、主題歌もおすすめ。
醜聞(スキャンダル)
これは黒澤明監督の映画です。三船敏郎さんが冒頭で乗っているのは、みづほ自動車製作所によるキャブトンというバイク。この会社、wikipediaを見るとなんだか切なくなる歴史をはらんでいる様子。
内容は、そんなバイクに女性を乗せているところを写真にとられ、スキャンダルを報じられてしまう主人公と、弁護士の人としての正義を問われるお話。
予告編動画が無いので是非本編を。
ホットロード
これはですね、映画ではなく、高校生の時に漫画を読まされました。友人から「面白いから読んでごらん!」と言われ、当時江戸川乱歩などを読み漁っていたタイプのけこちは、話を合わせるために頑張って別冊マーガレットの単行本?を読みました。この漫画の主人公に影響された友人は、オキシドールで髪を脱色。けこちにも勧めて来たので少しやりましたが、どうにもそういう行為がしっくりこなくて困ったなと思ったものです。
出てくるバイクは国産のが色々出てくるみたいだけど、春山という主役の彼のバイクがホンダCBR400F。自分の記憶でカワサキのゼファーだと思っていましたが思い込みって恐ろしいですね。
アニメ化されていないようなので実写映画の配信リンクを貼っておきます。
水曜どうでしょう原付シリーズ
ホンダのスーパーカブ、皆さん乗ったことありますか?ホンダの優れた技術をシンプルかつコンパクトに搭載したバイクです。
けこちは70ccのカブを持っていたことがあるのでわかるのですが、普通のバイクに乗り慣れている人間にとってはちょっと特殊な印象なのが、一足のエンジンブレーキの強さ。けこちは強すぎるのが疲れるので、クラッチが早く痛むかもしれないのはわかっていても二足発進をしていたような。そんなスーパーカブで日本を縦断するだけでなく、海外でも走ってしまうのだからよくやりました。無事で何よりです。
文句なしに面白いのでおススメです。
水曜どうでしょう 第16弾 72時間! 原付東日本縦断ラリー
水曜どうでしょうDVD第20弾 今世紀最後の水曜どうでしょう
水曜どうでしょう 原付日本列島制覇
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水曜どうでしょうClassic ベトナム縦断1800キロ
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番外編 ゲームの中のバイク
FINAL FANTASY VII
何といってもけこちがバイクに乗りたいと強く思ってしまったきっかけがこの、死ぬほどやり込んだFF7のクラウドが乗っていたハーディ=デイトナです。見た目はVMAXみたいだったので、免許を取るときにはVMAX欲しいなぁなんて思っていたものです。
リメイクされたハーディ=デイトナはちょっと形が変わって今風になったように見えますが、あくまでリメイク前のモデルに惹かれています。
ゲームとしては本当は昔出たインターナショナルをおすすめしたいのですが、現実的にはリメイクでしょうかね。
あとがき
会社勤めしながら教習所に通った25年ほど前、バイクって自由の象徴のように思えてバイクに乗りたいと思っていたのですが、会社勤めしている状況から解き放たれて自由になりたいという気持ちがそう思わせていたような気がします。暑い日は倒れそうになりながら、寒い日は急制動でタンクに鼻水を垂らしながら、頑張って大型二輪の免許取得までたどり着きました。今後乗りたいと思うバイクを挙げるならBMWでしょうか。試乗した中で一番エキサイティングなマシンでした。
以下のサイトでは合宿免許で普通・大型それぞれ9日くらい(すでに普通免許を持っている場合)でとることができるので夏休みなどを利用して取得してみてはいかがでしょうか。普通二輪はもちろんのこと、大型二輪の免許を持っていれば乗りたいバイクの幅がぐっと広がって楽しくなる事でしょう。