こんにちは。ケコチェンコです。
私の故郷である函館はロシアと昔から親交があった地域で、ロシアの文化を感じさせる建物があったり、学校があったり、各国の方の為の外人墓地の中にはソ連の方の為のお墓もあったりします。ミグ25が函館に来た(ベレンコ中尉亡命事件)時にはけこちは5歳前後で、居間でとてつもない轟音を聞いて驚きながら窓の外を見上げたのを覚えていますし、大好きだった小学校の先生はロシア人とのハーフでしたので、幼いころからロシアという国を身近に感じられる環境にあったと思います。
函館はウラジオストク市とユジノサハリンスク市は友好都市なのが影響しているのか、市内ではロシアのマトリョーシカが売られていたり、雑貨屋さんでロシアの軍物の時計などがあったりと、なんだか昔から不思議な交流があるようでした。いつか平和な日が訪れるとするならロシアに行ってみたいなと思いますがいつになるのか…。
そんな地域で育ったせいか、映画もロシア系の話が気になったりします。あちらの文化に触れ、今となっては西側の映画が物足りなくなってしまったというけこちが観て来た「ロシアを題材にした映画」または「制作にロシア(旧ソ連含む)が携わっている映画」を取り上げてみます。非常に考えさせられますし、より深く歴史を知るきっかけにもなると思います。
ポイントはただ見るだけではなく、「どこの国が作っているか」ということを意識して観ると、製作した国の意図のようなものが映画の中にうっすら感じられてさらに味わい深いと思います。
初級 西側製作映画で見やすいレベル
ANNA(字幕版)
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リュック・ベッソン監督の女性スパイものですから見やすいです。ただし大きなポイントとしてはアレクサンドル・ペトロフが出演しているということ。この人がちょっと出ただけでロシアの空気感がかなり増します。
レッドスパロー
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悲惨な事故から人生が狂い始めるが、生きていくためにその筋のスペシャリストになっていく女性の話。ロシアの恐ろしさを感じさせる表現はなかなか見ごたえアリ。まぁ、アメリカの映画ですからね。
スターリングラード
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「スターリングラード攻防戦」という悲惨な戦いの中で繰り広げられるスナイパーによる人間ドラマ、愛の物語。ロシアのサディスティックな面が分かりやすく表現されている印象。制作国はアメリカ・ドイツ・イギリス・アイルランド。
レッド・オクトーバーを追え!
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これはサスペンスものなのでここで多くは語りませんが、けこち的には潜水艦というだけでもうワクワクします。アメリカの作品。
制作国がロシア又はその近辺で、西側の映画とは空気感が違う作品
ロシア、エストニア、ジョージア、ウクライナ、など、あのあたりの方たちは日本には想像もつかないような虚しく悲惨な戦いを経験している地域。そのあたりの持つ人種同士のやり取りをテーマにした映画は味わい深い。
T-34 レジェンド・オブ・ウォー
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アレクサンドル・ペトロフ出演の本物のロシア映画。戦車戦の緊迫した戦いは迫力が違う。けこちは相当気に入りました。
AK-47 最強の銃 誕生の秘密
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FPSではけこちもよく使ってきた銃、そしてテロリストが好んで使う銃。そんなすごいAKという銃を作っちゃったカラシニコフさんの物語。ホントにこの銃はロシアの誇りでしょうね。
ロシアンスナイパー
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“死の女”と恐れられたソ連の女性狙撃手リュドミラ・パヴリチェンコの物語。制作国がロシアとウクライナというなんとも不思議な気持ちになる映画。やはり制作にロシアがかかわるとそれなりの意図を感じる作品になる。けこちはFPSでスナイパー(モシン・ナガンも使ったぞ!)を楽しんでいた時もあったので、銃や戦略、服装に関しても興味深く見ました。同じ女性からするとリュドミラさんちょっと尻軽な人に思えてしまったけれど。
デルス・ウザーラ(ДерсуУзала)
制作国はソビエト連邦、監督は黒澤明さん。友情を描いた素晴らしい作品です。鷲の歌は聴いているだけで涙が出ます。今の日本では見るのが少し難しい。配信は無しで中古DVDのみ。
今となっては主演のデルスウはマキシマム・ムンズクさん以外にはあり得ないので三船敏郎さんじゃなくてよかったです。(あくまで個人的な意見)
みかんの丘
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こんな小さなやり取りの中にも表れる人と人の争いの種。愚かしくもあり、尊くもある。国や人種が複雑に絡み合う事の難しさなんて、もっとシンプルに考えるといいんじゃない?とこの映画は語りかけているように思えました。制作国はエストニア、ジョージア。
とうもろこしの島
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これは制作国がグルジア(現在のジョージア)。みかんの丘に少し似た、それぞれの国の人間同士の小さなやり取りから浮かぶ争いごとに対する問いかけのような作品なのだが、この映画は思春期の女の子が出ていることでまた少し毛色の違う作品となっている。
単純に、中州で家を建てようとするのは危険なのではないかと冒頭で思いました。
ヘビー級 ほんの少し覚悟が必要
シチズンフォー スノーデンの暴露
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このスノーデンさん、一時話題になりましたね。映画もありますけど、本人が出ているこのドキュメンタリー映像が良いです。
簡単な言葉でまとめると、「アメリカの正しくないところがあるんだ、おかしいよね」と世の中に伝えようとしたのですが、アメリカを相手に筋を通すのは難しかったようで、結局ロシアに亡命されました。ロシアでは充実した生活を送られているようです。いろいろ言われているけれど、この映像を見ていると終始穏やかな佇まいのスノーデンさんは純粋な心を持つ優しそうな方で、人道的な意味で正しい人なのではないかなとけこちは思いました。
途中、スノーデンさんのPCの中にある画面の中で日本からの情報がどれだけ海外に流れているのかという説明図がちらっと見えるのですが、その量を表す線が太っとかったことが恐ろしい現実。
赤い闇 スターリンの冷たい大地で
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ポーランド、ウクライナ、イギリスによる映画制作。ウクライナで約1932年~1934年にかけて実際に起きた「ホロドモール」(スターリン政権による計画的な飢餓、または不作為による人災、人工的・人為的な大飢饉)にまつわる、あるジャーナリストの物語。報道の正義とは何か、生きるとは何か、人間らしさとは何か、色々なテーマを突き付けられる作品。
UVB-76 -the buzzer- ザ・ブザー(おまけ)
映画じゃないんだけど、有名なロシアのブザーだけを永遠に流している短波放送。けこちがこれを聞いたときに思ったことはただ一つ。
時々人の声が聞こえる事もある。
UVB-76(Wikipedia)