こんにちは!70年代大好きなけこちです。
昨今の映像作品につきましては撮影機器や編集ソフトの品質の向上は目覚ましいものがあり、素人でもそれなりの作品ができ、なおかつかなり品質がお高いですよね。
私の大好きな60、70年台というのは白黒からは脱却しながらも、まだまだ技術も感覚も発展途上な時代。その時代に作られた音楽のプロモーションビデオ(以下PV)というものは、
“なぜこんな場所で演奏しているんだろう”
“なぜこんな衣装を着ているのだろう”
“フィルムでとっているので暗い、粗い”
“素人が作ったかのような手作り感がある”
など、微笑ましくも気になる部分や突っ込みを入れたくなる要素が満載の映像がたくさんあります。現代の映像の様にきれいに完成されていない、そこが気になってついつい見入ってしまうわけです。
そんな愛らしい70年代のPVとその音楽を、今回はメンバーは変わりながらも2022年も現役バンドであるYESというバンドからピックアップします。
YESの愛らしいプロモーションビデオをけこちがチョイス
けこちが気になりだした最初のきっかけとなったBEAT-CLUBライブ映像。
1:42でChris Squireの足が何らかの四足動物のように見えるのもとても気になります。この頃のよくあるエフェクト処理というのか、流行っていたんでしょうね途中途中に入るサイケデリックな映像の装飾。メンバーの様子がよく見えなくなってしまうのでけこち的にはあまり好きではありません。それより吊り下げられた人形、いますよねこういう日本人。『イエス・サード・アルバム』のアルバムジャケットにある人形をイメージして作ったのでしょうか。
この人他の演奏でもお口開けないと叩けないのか気になってライブ映像探していたら次に発見したのがこれ↓
2:28 Steve Howeという偉大なギタリストがそのメロディーを紡ぎ出す繊細な指で自らの顔を大幅に変形させ、プルプルと震えながら木から顔を覗かせるシーンで吹き出したけこち。この部分がyoutubeでリプレイ回数が最も多い部分と出るのも納得のパワーを感じます。Steve Howeとはいいお友達になれそうです。
そして謎の修道女からなぜか走って逃げる、しつこく追いかける修道女。先頭で率先して半ば楽しそうにチームを導く偉大なドラマーBill Bruford。非常に好感が持てます。
しかしあれだけ修道女から逃れようと走って逃げていたのに、最終的に乗った船に一緒に修道女も乗っているというオチ。
この年代で同じようなPVあるなら他のも見てみたい、と次に見たのはこれ↓
波打ち際での演奏。風が強い。明らかに寒がっている偉大なギタリストSteve Howe。唯一無二のボーカリストJon Andersonは毛布のようなものを体に巻き付けているせいかそんなに寒そうには見えないが、指先を使う演奏者は各人辛そうである。
4:45 偉大なドラマーBill Brufordがドラムパートが無くなった際、体を温めようとしたのかおもむろに歩き始める。偉大なギタリストSteve Howeも寒さがピークに達しているかのような表情。もはや限界迎えてるんじゃないかと他人ながら心配になります。
5:46 岩場に倒れるChris Squire危ない、ってなぜベース弾いてない?ベースはTony Kayeが弾いている。このPVでは役割を交代している事に今更気づくトロいけこち。
そして職業ドライバーのけこちが見逃せないのがコレ↓
思わず幼いころ危ない遊びをしているけこちが近所のおばさんに注意された口調で言いたくなってしまうほど危ない車の乗り方。小さくて不安定そうな車なのに定員オーバーな感じでスピードも出てます。大切なアーティストなのにそして廃車による産廃の山の中に置いて演奏させることの危なさ。それと車から靴を投げ出しているけどちゃんと靴を履いて帰れたのか。
2:24 歌っているその後ろに産廃置き場で作業中のおじさんが映り込む。
2:45 Jon AndersonによるZoë Bellばりのスタント。
以下の動画はこれまでのようなロケとは打って変わってスタジオのような場所で演奏。↓
天気の影響などでロケが中止にでもなったのでしょうか。見事なまでに何にもないスタジオで演奏しているメンバーを撮影。そんな中で注目すべきはChris Squireのクリオネファッション。特に目立っている。この方は紫・テラテラした生地・ピッタリ目の衣装がお好きなようで他の動画でもズボンだけはそういう類の服装をしていらっしゃる事が多い。
最後に振り向く人はルネ・マグリットのオマージュのようですが、ファミコンのスウィートホームに登場する敵キャラ“ひと”を思い出します。
本当はこの人が歩いているコンテナ置き場などで撮影の予定だったのかなぁなどと想像しちゃいます。
以下は貴重なドキュメンタリー映像。英語できなくてもとても大事なことを話しているように聞こえます。素人ではなく、才能が秀でているモノホンのアーティストにやらせるこれらのPVだからこそ味わい深くなるのです。
愛らしい映像の時期のYESのアルバム
『時間と言葉』 – Time and a Word(1970年)
危ない車の乗り方をしていた1、波打ち際の寒いところで演奏していた2、修道女に追いかけられた3、何もないスタジオで演奏していた7、の4曲が入っています。
『イエス・サード・アルバム』 – The Yes Album(1971年)
けこちがYESに注目するきっかけになった、お口を開けてしまうBill Brufordのliveの元曲が1。
『こわれもの』 – Fragile(1971年)
このアルバムはPVとは関係ないけれど名作です。何かとほかの作品で使われたりしているので聞いたことのある曲はあるのでは。1がジョジョの奇妙な冒険のエンディングに使われていたそうだけど、けこちは見ていないので全く知りません。また、1はグランド・セフト・オートVのラジオで掛かっていた、かな。どちらにしても新しいものの中で古くても素晴らしいものを知るっていいことですね。個人的には4のSouth Side of the Sky推しです。
バッファロー’66に挿入歌として使われた9、これは映画観ましたけどかなり印象的な使われ方してました。知っている人は多いのでは。
まとめ
YESといえばプログレッシブバンド。プログレッシブバンドと聞くとマニアックで入りづらそうな雰囲気に思えますが、PVを見るとなんだか人間的で親しみが湧いて抵抗なく聞けるでしょう。
けこちも郊外に出かけたときには木の陰から変な顔で登場してみよう。
今回ピックアップしたPVの多くはyesのオフィシャルyoutubeから。他にもたくさんの映像が挙げられています。
yesofficial