【現在の日本はここから始まった】極東軍事裁判(東京裁判)

本題に入る前に

私自身はただのタクシー乗務社員で特に何の活動もしていませんので誤解がありませんように。ただ、日本を愛する日本人だというだけです。

我が日本国では8/15を過ぎると戦争の話が一切なくなりますね。なぜでしょうね。実際には戦争に負けた途端に日本に入り込もうとしてくる国が存在し、そこで戦争が終わったと思っていたのにまだ攻撃を受け、日本の領土を守るべく戦っていた人もいれば、命を落としてしまった人もいるのに。8/15で全ての戦いが終わったわけではありませんでした。

1945年(昭和20年)8/15の玉音放送以降に、当時のソ連から攻撃を受け、たくさんの人が亡くなった事実があります。その背景にはソ連による北海道の侵攻計画がありました。

 占守島の戦い
 三船殉難事件
 ソ連による北海道侵攻計画(英語サイト)

北海道で生まれ育った私はとても大切なこの事実を一切教育の中で教えてもらっていなかったことに、こんないい大人になってから知ったことに対して大変愕然としました。自分が受けてきた日本の戦後教育に改めて疑念を抱いた瞬間でした。

目次

極東軍事裁判(東京裁判)の映像は事実に基づく記録映画

若い人から歳を重ねている方まで、この極東軍事裁判についてどこまで知っているのでしょう?ちなみに当然学校では習っていましたが、数年前にこの実際の裁判の映像を見る機会を得て、私は日本の“本当のところ”を何も知らなかったと思いました。

この映画を見ると日本に対する見方が恐らく変わります。今日本や世界で起きている出来事の理由や根拠(憲法9条について、私たちを取り巻く戦後教育、天皇の存在、自衛隊のありかた、など)がうっすら見えてきます。

それまではあまり感じることがなかったけれど、この映像を見ることによって私たちの国はまぎれもない敗戦国であり、良くも悪くも「芯」の部分を抜かれ、手足をもがれた国なのだということを私個人は実感させられました。

この映画の冒頭で昭和天皇の玉音放送の音声とともに流れてくる本物の悲惨な映像の一つ一つがあり、それまで多くの日本人は日本の為に竹やりを構えたり、金目の物を国に寄付したり、大切な人たちが亡くなった…そして負けた。当時の日本国民はそのどうしようもない悲しみと怒りと情けなさを嫌というほど味わっていたことでしょう。

この今の日本は、かつての大戦に負け、この極東軍事裁判を経て、その責任をすべて覚悟のうえで背負って亡くなったのが戦犯として位置付けられた7人の死刑囚であり、日本の今の平和はその事実の上に成り立っているという事を日本人であるならば知るべきかなと私は思います。

ちなみにこの映画の音楽は黒澤映画でも有名な武満徹さんによるものです。

映画を見たら行ってみたい場所

 靖国神社
国の為に亡くなられた英霊が祀られている。

 防衛省市ヶ谷地区見学(市ヶ谷台ツアー)
https://www.mod.go.jp/j/publication/ichigaya/index.html
極東国際軍事裁判(東京裁判)の法廷となった市ヶ谷の旧陸軍士官学校大講堂などを移設・復元した市ヶ谷記念館を見学できる。

 豊島区立東池袋中央公園
巣鴨プリズンの絞首台があった場所に石碑「永久平和を願って」がある。

 殉国七士廟
東京裁判判決に従い死刑を執行された7名の軍人・政治家を祀っている。

 第一生命ビル マッカーサー記念室(バーチャルビュー)
ネット上でマッカーサーがいたお部屋を見学できる。

 東条英機邸跡
東条英機が自殺を図った自宅跡。

最後に

タクシーに乗っていると当時から変わらない第一生命ビルを横目に走ったり、東条英機邸跡で石碑が目の前に現れる機会があります。時には戦争を体験された方がご乗車になり、今は若い方できらびやかでにぎやかな表参道は無数の死体が積み重ねられ、石灯篭はたくさんの人の血で染まっていたのだというお話を教えてくれたりします。そんな時私はこの仕事をしていることにより貴重なお話を聞けたことに心から感謝します。

歴史の舞台であった東京を少しずつ味わいながらけこちは日々走っています。

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