不覚ながらけこち、ブログの更新が少し滞っていました。いくつかの原因があるのですが、一番大きな事、それは個人タクシーになるべく支部の勉強会に参加し始めたという事でしょうか。お勉強が始まったのでちょっとこのブログ、「けこちワールド」の更新が滞っています。
しかしながら法人タクシーの新人さんが少しでも心を楽にできる知識や方法を伝えるため、そしてタクシーの方たちだけではなく、けこちワールドでアホなけこちの行動言動を皆さんに楽しんでいただくためにも、なるべく時間を作ってブログも頑張りますね!
せっかくなので今回は個人タクシーに関するお話をしましょう。内容は現役タクシー乗務社員にしかわからないような目線からの記事が主ですのでこの業界を知ってる人は参考に、知らない人は異業種をのぞき見できる味わい深い読み物としてお楽しみください。
個人タクシーについて
街を走っているタクシー、あまり気にしていない人も多いと思いますが、ざっくり大きく分けると法人と個人に分けることが出来ます。
詳細はWikipediaを参照のこと
個人タクシー(Wikipedia)
個人タクシーとはいわゆる法人タクシーで最低10年の継続勤務を経て、試験を受け、国から認可を受けて個人事業主として自らの車両を用いて経営する一般乗用旅客自動車運送事業者。
このページでは国土交通大臣から認可を受けた「1人1車制個人タクシー事業」を「個人タクシー」という名称でお話をしていきます。
ちなみに国土交通大臣から認可を受けていない者が旅客を運送する行為は白タク(ナンバープレートが緑ではない白なので白タク)と言って道路運送法違反となります。白タク運転手の中には二種免経験のある人もいるようですが、一種免許のみの安全意識の低い運転手にあたる可能性もありますし、乗られる方は自分の身に何が起きても文句は言わないという覚悟で乗る必要があるでしょう。東京では空港でたくさん目にすることができる状態。
ただし地方の過疎地ではタクシー事業は成り立たず、白タクに頼らないといけない状況もあるようなので制度の整理が必要なのかもしれません。
個人タクシーの種類
法人は大小さまざまな会社がありますが、個人は見分け方が比較的簡単です。「黄色いカタツムリのような行灯の東個協」か「黄色い提灯の日個連」の二つがいわゆる主な個人タクシーです。最近は新しく横長のタイプの行灯も出ているようですが、あれは一見どこぞの法人タクシーに見える不思議な見た目。あとたまに諸般の事情があるのかわかりませんが白い四角い行灯に「個人」と書かれたものもありますね。(かまぼこと呼ばれている)
けこちがざっくりと人から聞いたところの違いは、「ちょうちんは比較的ユルい」というところでしょうか。ユルいと言われるゆえんはどうやら服装容儀や車両の装飾に関する規則などの事についてのようですが、ちょうちんの知り合いはいないので詳細や真偽のほどはわかりかねます。でんでんはお仕事するときにしっかりスーツを着るなどしないといけないようです。

でんでんと呼ばれているタイプ 出典:東個協HP

見た目そのまんまだがちょうちんと呼ばれるタイプ 出典:日個連HP
他に、企業の個人(こう聞くと意味不明だが)として国際自動車さんの「km個人」と日本交通さんの「日交個人」というものがあります。(詳細は下記のHP参照のこと)二社とも業務提携という形でそれぞれの会社ブランドの行灯を付けることができるという事ですので、ブランドとして乗り続けたいが個人にはなりたいという方にはいいのではないでしょうか。行灯のブランドっていうのはお客様が意識しているケースが結構多いですからね。
見た目については、km個人の場合、車がジャパンタクシーではなくハイヤー並みのハイクオリティー車ですので違いはわかりますが、日交個人はジャパンタクシーを使っているようですのでおそらく街中ではまるで法人ブランドに見えて見分けがつきませんねこれは。
詳しく知りたい方は下の紹介記事に業務形態の事について書かれているので見てみて下さい。どちらも形式的には業務提携とあるのでけこちの様に自由を求めている人には向いていないかもしれませんね。業務提携なわけなので、個人になった後のお金の問題もしっかり確認した方が良いでしょう。
あえてもう一度言います。業務提携の場合はお金の事をしっかり確認しましょう。
国際自動車が支援するタクシードライバーの新たなキャリアパス「km提携個人タクシー」第11号が誕生!
https://www.km-group.co.jp/press/release/2022/3583/
【ニュースリリース】「日交個人タクシー」2名と業務提携開始
https://www.nihon-kotsu-taxi.jp/news/230406/
譲渡譲受だけでなく新規が加わった
つい最近まで個人事業主になる方法は譲渡譲受のみだったのですが、2023/4月現在では譲渡譲受だけではなく、なんと新規で個人タクシーになることができるようになっています。
譲渡譲受 → 運送業許可を持っていない個人が他の個人から運送業許可を譲り受けること。やめた人から譲り受けて初めて事業を始めることができる
新規 → 譲り受けなくても新規事業者として始めることができる
譲渡譲受の場合、車が受け取れるようになるまでかなり待たされるケースが多いです。待っている間に違反や事故を起こしてせっかくの権利が水に流れてまた二年待つことになる人もいます。実際の経験者によるとそれはまさに地獄のような経験ですからお気を付けください。
新規の場合は譲渡譲受と違って個人事業主としての営業開始が比較的早くできる利点があるのですが、お金も早めに準備しなければいけなくなるのでそこは注意です。トータルで考えれば、「譲渡譲受でもらった車を使いたくなくて買い替える場合」よりは余計なお金がかからない計算になるようです。
法人タクシーは社長ではない
タイトルだけ見ると至極当たり前の事なのですが、法人タクシーで営業しているとお客様から「タクシー運転手は社長みたいなもんだもんな!」なんて言われるときがあります。しかし法人タクシーは社長とは程遠いものです。確かに上司がそばにいるわけではなく常に一人である程度自分の意志で好きに動くことはできますが、会社側は乗務社員の行動をリアルタイムで把握しており、営業内容は全て記録され、車内カメラで常時動画撮影されています。全ての売り上げをもらえるわけでもない(割合は会社によって様々)、その代わり車の維持管理は会社がやってくれるわけです。
それに比べて個人タクシーは本物の個人事業主です。売り上げは全て自分のモノになりますが、法令の理解度や自分の車両に関する維持管理とそれにまつわる費用も必要になってきます。
個人タクシーになる方法
詳細は以下のページを参照のこと
全国個人タクシー協会 個人タクシー事業者になるには
詳細は上記リンクからしっかりチェックしていただくことにして…けこちはざっくり話していきます。
基本は法人で継続した10年の乗務経験(タクシーではなくとも、物流関係のドライバーで継続した方も半分の計算として換算できる)これは誰しもが絶対に必要です。まぁこれは続けて乗ればいいだけです。
それと併せて無事故無違反の継続期間が必要。これがなかなかにハードルが高い。法人のタクシーという仕事はお客様や無線配車、売り上げに翻弄されて安全がおろそかになるような動きをさせられる仕事。そこに負けることなくどんな条件でも常に無事故無違反を継続できる人でないと個人タクシーにはなれないのです。
無事故無違反の継続期間については年齢が若いほど道は険しいものとなっています。けこちのように40歳以上の場合は5年無事故無違反(これは地理ナシの場合。地理アリなら2年無事故無違反であればよし)が条件ですが、35歳以下の人はタクシーなどの営業車で10年間無事故無違反を達成する必要があるのです。これがどれだけの事か、皆さん想像できますか?この仕事を実際にやっているけこちににとっては考えれば考えるほど尊い偉業に思えます。それほど、売り上げ重視の動きをさせられる法人タクシーでタクシーの仕事を安全に継続するという事は難しい状況にありながら安全に関する意識を高く持ち続けないといけないのです。
そして200万を準備金として用意する必要があります。コロナでダメージを受けたタクシー乗務社員にとってはなかなか難しいものがありますが起業する際に必要なお金です。
気を付けるべき点、班長・運行管理者という立場について
班長の事について書いているHPって実は少ないんです。けこちは遠慮なく書いていきますよ。
班長には内勤があります。タクシー会社における班長というのは大体において運行管理者として内勤で始業終業を行う事を始め、車両、会社設備、乗務社員などの管理を担当するものです。運行管理者というのは運行管理試験を受けてなるわけですが、内勤に入った場合これを個人タクシーになる際の条件として継続した乗務経験として考えていいものなのかかわからなかったのと、運行試験の資格を持つだけでアウトなのではないかという噂を耳にしたので、国土交通省関東運輸局 東京運輸支局に直接電話をかけて質問をしました。
「運行管理試験の資格を持つだけで個人タクシーにはなれないのか、内勤に入ったらその期間は継続した乗務期間とは数えられないのか」
二回電話をかけて上記の質問を同じように聞きましたが、二回ともはっきりと何がダメとも何が良いとも明確な言葉は言わない。ただ、指標にしたことがありました。
運行管理試験に合格しただけで個人タクシーになる事が出来なくなることはありません。しかし運行管理者になれば内勤が発生しますよね?その内勤期間はカウントするべきではない期間で継続にもならないので、運行管理者にならない方が望ましいと思われます。
国土交通省関東運輸局 東京運輸支局の担当者より
実はけこち、会社から運行管理試験を受けろと言われていたのですが、この話を確認してからは個人タクシーになるために運行管理者になる事をのらりくらりと避けました。会社に貢献したい気持ちもあったので心は辛かったですが。またそれとは別に、職員にならないかという会社からのありがたいお誘いをものすごく考え抜いて悩んで結局お断りし、コタクへの道を歩む決断をした経験もしています。本当は一緒に働きたかった人たちが本社にたくさんいたからとても残念な出来事でしたが、今も後悔はしていません。
話は戻り、関東運輸局に言われたことを踏まえけこちは思いました。あくまでけこちの出した結論ですが、関東運輸局は正しくは乗務で日数を重ねるのが本来の正しい在り方だと言ったが、継続した乗務経験を証明するのはあくまでも会社なので、会社がずっと乗っていましたよと言って証明を出せばきっと不可能ではないのであろうと予測します。なぜなら内勤に入っていた人も個人タクシーになっている人を何人か知っているからです。(はっきり言って本来これはアウトだと思いますがそこをリークするのがこのページの目的ではなく、それが現実に行われていた事ではないかという予測話)内勤に入っていれば確実に無事故無違反ですからね。(その人たちもさすがに個人タクシーになる前の二年間は乗務していた)その場合、一番懸念するべきなのは他の乗務社員からの下記のようなチクリだとも言えます。
「あの人は何年も乗らないで内勤に入っていましたよ」
運行管理としての仕事をする班長は乗務社員に言いづらいことも言わなければいけなかったり、恨みに思われることもある仕事です。個人タクシーになる事を考えているのであればそのような事の無いように正しく乗務時間を重ねることをお勧めします。
法人タクシー会社は年齢層の高い運行管理者である古参班長が引退した後の事を考えており、若い運行管理者を増やしたいので班長にならないかと声がかかる人はかなり多くいると思います。個人タクシーになりたいのか、会社に貢献したいのか、よく考えて決めて下さいね。これは大切な人生の決断となります。
それにしても、けこちなら長年に渡り乗務せずに個人タクシーになる人の車に客として乗りたくないですね。乗務したくねーと内勤でずっと乗務を避けていた班長が10年や5年の優良運転手の帯を付けていても内心では「あなたは偽物ですよね」と思っています。
試験は二種類
けこちは年齢的に40歳以上の枠に当てはまるので、5年間無事故無違反なら法令試験のみに受かればOKです。ざっくり言うと、それ以外の人は無事故無違反を二年継続した後に、「法令試験」と「地理試験」を受ければいいのですが、この地理試験というのが非常に大変な試験。
タクシー乗務社員が持つ、「タクセン地図」というものがあるのですが(↓以下画像)

タクシー乗務社員が持つ通称タクセン地図
あれの後ろの方に索引がありますが、それを全て覚える、そして交差点の名前を覚えるという内容のものです。

地図の後ろにある索引。矢印の厚さ分を全部覚える

一ページはこれだけのボリューム
私たちの地域である東京23区・武三地区で法人タクシーをやる人間すべてに課せられる地理試験というものがありますが、あれのもっともっと大きい規模の試験だと思えばいいと思います。試験の範囲は限定的なのですがどれが出るのかわからないため、受ける人は基本全部覚えます。
タクシーの仕事ってデスクワークではない上に拘束時間は長めですので、きわめて努力をして勉強時間を捻出しなければなりません。基本どこから出るかわからないわけですから、全てを覚えるつもりで試験に臨みますのでなかなかに厳しいものがあります。

法令の問題集を作りたくなったが簡単にはできないけこち
問題集や、勉強会で頂いたファイルを見て。なんかこう、問題集を自分で作りながら覚えて、作り終えたものを常に使って問題を作るスキルと問題の中身両方をマスターできたらいいなと思ったけこち。
けこちが作りたいと思った問題の仕様は
〇✕問題を作り、それらを重複させずにランダム出題し、最後に一問「語群選択問題」を出題し、点数を計算し、合否の結果を表示する
Javascriptを使えば何とかなるのではと思ってchatGPTに聞いたりネットで調べてみたけど、たったこんな小さな仕組みを作るにも素人のけこちには完璧に実現できない。情けないもんです。まぁそれは時間のある時にでも挑戦してみることにして…。
けこちが実践しているお勉強方法
まずは非常に効率がいいという内容だという事でおススメされた問題集を読み込んで問題を解きまくるしかない。下記の問題集にたくさん載っている〇✕問題を、読み上げ機能の付いている単語帳アプリに落とし込み、耳で勉強していきましょうと先生がおっしゃいましたのでその方法を実践しています。仕事終わりの帰り道、車内にてアプリに読み上げさせています。常に運転せざるを得ない法人タクシーの乗務社員にとって、このやり方はかなり効率がいいです。
↓先生おススメの問題集と単語帳アプリ
基本上記のやり方でお勉強するとして…参考までに穴埋め問題を作れるツールも見つけました。


テストメーカーで作った穴埋め問題
先日なぜか文字の入力ができないところがあって問い合わせをしたのですが、非常に丁寧に対応していただきました。おかげで現在は問題なく動いています。
作った問題はweb上で共有できるようなのでその内公開できたらいいなと思っています。
コロナの時に出た対応の差。法人と個人の違い
タクシーのコロナの影響は実はとても早い時期に起こりました。皆さんは覚えているでしょうか、なんとかプリンセス号の前に、屋形船の客として乗っていた個人タクシー運転手の方たちが、(個人タクシーとはっきりと名前をニュースに出された)屋形船の従業員からコロナ感染したというお話を。これが起きたのは2020年の1月の最初の頃で、そのニュースが出たとたんお客様がタクシーをがっつり(尋常ではないまでに売り上げられなくなったことを言葉で表すならがっつりという言葉が近い)避け始めました。タクシーの不況はココから始まったのです。
それはまた別の物語としていつかお話しすることにして、その後の国や都の対応が法人と個人の差を感じた出来事をお話ししましょう。
近しい個人タクシーの人は「持続化給付金」として100万円と東京都から「東京都家賃等支援給付金」というものを月約5万円もらっていました。(金額は各人の収入によるはずですが)そして何のお金か少しうろ覚えですが、(緊急小口資金だったような気がしますが)借りて返さなくてもよくなったお金があったと聞いたことがあります。それでも個人事業主にとって決して生活を維持するのに足りるようなものではなかったようですが。
一方法人であるけこちは事業者に対する制度である「雇用調整助成金」の制度を利用した出社停止がありましたが、それも会社側(正式にはその「雇用調整助成金」を出す側の対応に問題があったようでしたが)が長くは続けられず、結局はまもなく仕事をしないといけない流れになりました。
そのコロナ渦でのタクシー仕事というのが非常に苦痛を伴うものでした。なぜなら営業していても乗ってくれるお客様たちは家にいる人たちが大半なわけですから、走り回ったところで売り上げをまともな生活ができそうな金額に持っていくことができません。厳しすぎる状況に、けこちの周りでもたくさんの人たちがタクシーをやめて行きました。
一方けこちの周りにいた個人タクシーである個人事業主の人たちは、多くはないにしてもなにかとお金を出してもらっているのでむしろもらう条件に当てはまるように働き方を調節しているように見えた(けこち個人の主観で法人よりも余裕があるように見えた)のでうらやましかったです。ただし、コロナの影響による苦しい状況に個人タクシーを廃業せざるを得なくなった方たちが実はたくさんいらっしゃるのでこの印象はすべてに当てはまるお話ではありません。
法人には会社に属している各人が直接お金をもらえるような仕組みは全くありませんでした。この出来事を踏まえると、こういう時は個人事業主が少し有利だったという事ではないかなとけこちは思います。
個人タクシーには恐らく向き不向きがある
人によっては、法人に縛られていた方が自分で考えることが少ないので楽だと思う人、法人でそれなりに長いので居心地がよくなっている、ずっと先輩でいられる、会社の仲間と別れたくない、インボイスが面倒そう、など、それぞれの視点というものがありますので、個人になる事が絶対に良いなんてことは言いきれないでしょう。勤怠や身体に関する自己管理が苦手な人は働きたくなくなってしまうケースもあるかもしれません。そこは自分がどんな人生を送りたいのか、自分の心に正直に考えると良いでしょう。
個人タクシーの日報月報を作った話
もう一つブログの更新が出来なくなった理由である、個人タクシー用の日報を作ったお話をしましょう。
法人では会社で自動日報になっている方も少なくないのではないかと思いますが、個人では自分で日報を作らないといけませんし、これを月でまとめ、年でまとめて年度末には確定申告もするわけですから無料版ではないExcelを持つのはは必須かなと思います。
元々使っていた日報のエクセルファイルが壊れて困っていたコタクの方がいたので、しばらくいじってなかったエクセルを学び直しながら将来自分も必要になるであろうエクセルのひな型を作りました。
webアプリのエクセルは機能に制限がある
この日報を作成するまではけこちはmicrosoft 365の無料版という無料で便利に使えるオンラインアプリみたいなので充分だったのですが、実際に本格的に作り込んでいくと機能制限があることに気づきます。日報を作るにあたってはかなり数字に関する部分で作りこまないといけないのに「セルの書式設定」の「ユーザー定義」を設定できないとのこと。エクセルいじる人ならもうお分かりかと思いますが、これができないとなると数字を扱う書類を作る際には致命傷と言えるのではないでしょうか。ほかにも関数の一部制限やVBAの使用不可など、アプリケーション版とは使い勝手が違うのです。
困ったなと思って調べてみるとなんとMicrosoft officeのサブスクがあるとのこと。個人事業主になったら確実に必要と思われるので早速登録してしまいました。
アプリケーション版はけこちが過去に仕事でいじってきたソフトそのもので非常に快適。というかこれが当たり前なんだけども。
ちなみにサブスクが苦手な人は買い切りタイプもあります。
個人タクシーの日報ってどんなもの?
支部からもらった用紙は二枚複写になっています。その紙のひな型をエクセルの形に落としていきます。現代の私たちからしたらもうこの紙に記載する作成方法は時間の無駄でしかないですが、パソコンをいじれない個人タクシーの事業主たちは支部からこの書類を数百円で購入して使っている人もいるようです。これは大変です。


支部から購入できる紙の日報
ある意味単純なのですが、日報なので「一日分の売り上げを記載するもの×31日分」を作る必要があり、それを月末に提出するので月報という形にまとめます。串刺し計算が必要ですね。
パソコンの苦手な人にも使いやすいものを作りたいので難しい操作を要するものではなく、ワープロ的な感覚で入力していくタイプの、いわゆる「エクセル方眼紙」をと言われる手法を使って作成しました。


エクセル方眼紙
「エクセル方眼紙」とはエクセルを方眼紙の様に升目状にして文字や画像などを配置していく手法です。このやり方についてはネットでは悪の代名詞のように言われているようですが、汎用性のあるExcel形式で、様々な値を入れたり、その値で計算式を入れて制御するにはこのやり方しか思いつきませんでした。一度作ると変更が大変ですが、単純なエクセル形式であれば新旧様々なバージョンのエクセル書類でも多くの人が利用できるので今のところはこれでいきます。(関数は最新のものと互換性のないものもあるので注意が必要)
ひな型が出来たらみんなに使ってもらえるようにここで公開するか、自分の属する予定の支部にあげたいと思っています。今のところどうするかはまだ未定ですけどね!実はネット上で探してみると、個人タクシーの各支部でホームページに貼られていたりしているのでたくさん見つかりますよ。


けこちが作った月報。紙ベースの月報の形をなぞらえて作った


こちらは日報。
あとがき
実はけこちの祖父は個人タクシーでした。祖父は祖母に少しのおこづかいを渡して日報月報制作をお願いしていたと思います。名前はゴム印を利用していたので小さいころよくそのゴム印を押して遊んでいたことを思い出します。今そばにいたらエクセルで楽をさせてあげられるのに!
個人タクシーを目指している人、けこちと共に安全に過ごすことを頑張りましょうね!