首都高速道路(以下首都高)、皆さんは運転したことありますか?初心者の方、タクシー初心者の方も含め、首都高に乗る事が怖いという声は決して少なくありません。恐らく怖いという印象を持っている範囲は都心のど真ん中にあるエリア内の移動、C1とそれに繋がるC2と1~9号線を利用しての移動が特に当てはまるのではないでしょうか。
首都高速に乗ったことがないままタクシー乗務社員になる方は結構多いです。というか首都高経験が薄い方の方が多い。乗ったことがあるという方も、目的地があって乗る事が殆どでしょうから、街中で急に思ってもいないような方向や目的地を言われてどこから乗るのが時間・距離・方向が正しいのかを判断しなければいけない状況というのは経験がないはずです。おそらくほとんどの一般の方はそんな思考を急にはできないでしょう。ですが、都内のタクシードライバーであればどんな場所にいたとしても首都高を臨機応変に乗れて当たり前、くらいのレベル感を求められます。
このページではタクシードライバーや職業ドライバー向けの情報もありますが、一般のドライバーにも安全・安定な首都高の走り方、考え方、コツなどの情報をお伝えします。予習をしておけばより実際に乗る際のとっさの判断に役立つことでしょう。安全運転に繋がる知識を一緒に学びましょう。
ケコチWORLDでは2023/11/27からYouTubeでも首都高攻略動画をアップし始めました。まだまだ数は少ないですが、今後タクシードライバーならではのプロらしい動きを生かした首都高や一般道での攻略動画をアップしていく予定ですので、ぜひチャンネル登録をお願いいたします。記念すべき最初の動画は「初見殺し箱崎攻略」です。
kekochi world
https://www.youtube.com/@kekochi
首都高速についての情報
まずは情報を得るためのホームページなど。
ホームページ
首都高ドライバーズサイト
首都高に関する様々な情報(通行料金、ルート、最新の交通情報など)を得ることが出来るサイト
特にこれ↓「首都高ドライバーズサイト」には事前に動画で勉強できるページがあります。事前に勉強していれば安全な走行に繋がります。これはぜひ利用しましょう。
知れば万全!首都高ドライブ動画
jartic道路交通情報
けこちも実際に首都高に乗る前に必ずチェックしているリアルタイムの渋滞情報
首都高速道路(Wikipedia)
wikipediaにある首都高全体図は首都高速のサイトよりも簡潔でわかりやすいように見えるので範囲を把握するのに参考にしてみて下さい。
紙媒体の地図
紙で見れるものは全体図を見やすかったりゆっくり見れるのが長所。
◆SAによく置いてあるマップ
広げて見るヤツ。比較的新しい情報に更新されているし、地図内では標識の種類や位置も見れるし、全体を見れるので侮れない。
◆首都高便利ガイド
※この地図はもう新しいバージョンが出ていないので内容が古い為、もし見るなら首都高ドライバーズサイトの動画などと組み合わせて最新かどうかを注意しつつ見て頂くようお願いします。
これけこちが持っていてとても勉強になった地図です。高速の入り口に差し掛かった際によくナビ画面で出てくるイラストそのものと入り口に入る際のポイントなどが書かれており、事前にこの地図で調べることによってイメージできますので安全な進行に貢献していると言えるでしょう。
首都高速の特徴
【特徴1】合流の助走距離が短い
首都高が怖いと思われる特徴の一つに「入口から本線に合流するまでの助走区間の短かさ」というのがあります。
例:新宿入口
合流のコツ
けこちは首都高の入り口で合流時に停まってしまった(スピードを0kmにする)人の車に乗ったことがあります。同乗しているものとしてははっきり言って恐怖体験に近いものがありました。首都高入り口では一人が止まってしまうと流れが滞るだけではなく追突される危険性があるので逆に非常に危険です。
そんな方はエスカレーターに乗るときの事や、小学校の時に学校でやったであろう大縄跳びを想像してください。周りの車のリズムを崩さず、ある程度スピードを落とさずタイミングを合わせて入る、首都高もそんな感じで入ります。
首都高をすでに走っている側は、ほとんどの常識ある車は入ってくる車に合わせてくれますので、決して止まらずに相手の車の減速を感じたら安心して入りましょう。
【特徴2】右側にも出入口がある
右側の出口から間もなくおりたい人はスピードを下げますし、右側を走っていると右から車が合流してくる場合もあります。首都高は右側が「追い越し車線」と決まっているわけではない事に注意。出口の為に速度調整している車に対して速度が遅いからと煽ったりすると出入口の位置も知らない低スキル者と判断されます。
合流する側は走行している車を見づらいので、入れてあげる側が速度を合わせて譲ってあげるのが首都高を走る者のたしなみ。職業ドライバーならなおさらです。
入口や出口の基本の確認の仕方は一般道・高速道路上では標識を見る事。更にカーナビで目的地設定していれば出入口の案内が丁寧に出てくるのでどちらの車線によっていればいいのかもわかるので初見の道でも安心。何らかのカーナビの利用をお勧めします。
カーナビについては以下のページで紹介していますので参考になさってください。
【特徴3】最高速度は県外の高速道路と違ってかなり低速に設定されている
大原則として、首都高は「高速」という名前ではあるが実はスピードは出せない道路です。下のリンクから速度規制図で範囲と規制速度を確認してみて下さい。都心の中心部の規制速度はほぼ50km~60km、ところにより40kmだという事が確認できます。
他の高速道路から首都高の範囲に入って来て、高速状態のまま走っている県外ナンバーの車が多いですし、あろうことか速度を守って走っている車を煽っている車も見かけますが、職業ドライバーであれば首都高速道路の範囲を把握し、首都高、特に都心部で速度制御するのは至極当たり前であり、それが出来ない車は自身のスキルが低いことを周りにアピールするような走りを行っていると言わざるを得ないでしょう。
首都高速道路は先の見えない曲がりくねった道の連続です。規制速度を超えた高速状態で走っていると渋滞で停止している渋滞の最後尾に派手に突っ込むことになるという事を想像できるようになりましょう。ブラインドコーナーの先で大きめの落下物にぶつかる可能性もあります。バイクだと死の可能性も出てきます。車間もしっかり空けましょう。
夜タクシーに乗る乗務社員については、昼間より空いている高速ではハイスピードなのが現実です。スピードに関しては一言では言えない矛盾(首都高でも一般道でもみんな規制速度以上のスピード出てるよね、など)などたくさんありますが、大原則として上記にある速度で規制されているということと、制限速度を一キロでも超えると速度超過になるということを意識し、周りの流れに乗るしかないケースにはスピードが極端に出すぎていないかをスピードメータに出ている数字で判断しましょう。
※ちなみに覆面パトカーは私たちの車の後部にいつのまにかべた付けし、フロントグリルの中に赤色灯をともして速度を測ります。
【特徴4】出口と入口の場所が別々、離れた場所にある
芝公園、外苑、本町、芝浦、など多数。狭い都内に作っていますので都外にある高速の入り口の様に同じ入り口から入ったのちに二手に分れるような仕組みの方が少ない。
【特徴5】一方向への出口のみ、または入口のみ、がある。
飯倉、新富町、初台、五反田、京橋、宝町、高樹町、新宿、高井戸など
乗る前に方向を確認しておく必要あり。
水曜どうでしょうで「はかた号」を追いかけようとしてD陣が新宿から乗ってしまった話がありました。西へ行くなら初台から乗らなければいけなかったという事です。
【特徴6】ブラインドコーナーの連続(特に都内中心部)
先の見えないコーナーをそれなりのスピードで進行しますが、渋滞している最後尾が突然現れることもありますので「車間距離の確保」と「スピードの出しすぎ」には気を付ける必要があります。
朝の霞が関出口、西神田出口、渋谷出口など、混みやすい特徴の出口手前では高速道路上でも突然渋滞の列の最後尾が現れる場合がありますので注意です。
誰しも渋滞最後尾に結構なスピードで突っ込みたくないですよね…?
【特徴7】地上よりだいぶ高い場所にある
この特徴によって「地上より高いから怖い」と言って首都高に乗る事を避けるタクシーのお客様が実際にいらっしゃいます。そして首都高上の壁らしきものも所によっては1~1.5メートルくらいの高さしかありませんので、事故が起こって万が一乗り越えてしまったら地上に落下する事も可能性がないわけではありません。
車でも怖いのですからバイクももし何かあって落ちたらと思うと怖いです。けこちは比較的頻繁にバイクで首都高乗ってますけれども、高さはいまだにぞわっとしますので考えないようにしています(さすがにバイクの時はC1は避けてます)
【特徴8】ETCでしか入れない入り口がある
ETC専用入口では、「ETC車載器を搭載し、その車載機にETCカードを挿入した車両」でなければ通行はできません。
そして車載機はついていてもETCカードは自分で用意して車載機にセットしないと使えません。レンタカーの方も車に車載器がついていればあとは自分のETCカードを差し込めばETCのゲートから高速に乗ることが出来ます。
これからもっとETC専用入口が増えると予想されますし、ETCを利用すれば通行料は現金に比べて段違いに安くなりますので是非準備しておきましょう。
サンプルとして目黒から空港中央までの料金を算出してみましたので下に画像を上げておきます。現金だと通行料金が倍以上なのがお分かりになる事でしょう。
通行料金は下記のリンクで調べることが出来ます。
首都高を利用する為のETCカードを作るにあたって、いくつかけこちおススメのカードを乗せておきましょう。
楽天カード
楽天経済圏にいらっしゃる方であればポイントが貯まりやすい楽天カードのETCカードがおススメ。普通のお買い物と同じくETC利用金額分100円につき1ポイントがつきます。年会費は通常550円(税込み)だが、概ね以下の条件を満たせば年会費は無料になります。
・楽天ETCカード申し込み時点で楽天PointClub会員ランクが「ダイヤモンド会員」「プラチナ会員」の方のみ、初年度の年会費が無料。
・次年度以降の年会費については楽天ETCカード年会費請求月(楽天ETCカード入会月の翌月)の楽天PointClub会員ランクが「ダイヤモンド会員」「プラチナ会員」の方のみ、年会費が無料。
↓もう少し細かい条件は公式ページで確認を
JAFのクレジット機能付き会員証
車のトラブルの時に入っておくと心強いJAFのクレジット機能付き会員証というのもETC同時申し込みが出来ます。
ちなみに、自分がJAF入っていると家族だけではなくお友達にもレッカーの手配をしてあげることができますよ。
首都・阪神高速ETCカード(コーポレートカード)
個人タクシーを含め個人事業主或いは法人で首都圏や阪神で高速をよく利用するなら、法人タクシーでも使われているコーポレートカードがおススメ。
クレジット機能はついていないので安心な上に、従業員にいちいち高速料金を渡さなくていいので業務の簡略化に繋がります。さすが法人用なだけあって割引率が高い。割引の詳細については公式ページを参照してください。
けこちが個人事業主になったら営業車にこのカードを使いたいなと思っています。
高速道路での障害者割引について
まずは事前に各自治体への登録が必要。詳細は以下のドラぷらのページと各自治体のホームページで確認をしてみて下さい。
現金利用の際の通常料金、又はETC料金に対して半額(端数は10円単位で切り上げ)が割引されます。
◆現金で払う場合は料金所で手帳の提示が必要。
◆ETCで通過する際には電子処理をされるので提示の必要はないが、電子処理がうまくいかなくなった際には手帳の提示が必要なので常に手帳の携帯は必須。
けこちは実際に知り合いの車に同乗していた時に障害者割引の利用を目撃したことがあります。現金支払いだったので手帳の提示をしなければいけなかったのですが、たまたまその時はひどい嵐で、係の人が出てきてくれないのでスピーカーから聞こえる指示の声も聞こえない、強風の中窓を開けて既定の位置に手帳をかざして確認してもらう事も非常に困難を極めました。
ETCカードを作って無線通過できるように登録した方が上記のような困難な状況は避けることが出来るでしょう。
首都高あるある 気を付けるポイント
【主にC1】うっかり一周してしまう
けこちは経験ないですが、ベテランの人もタクシー初心者の頃にやってしまったと告白していました。出口を見逃してあれよあれよという間にC1を一周しちゃうみたいです。
乗りなれていないと慌てて見えるものも見えなくなると思いますが、対策としてはナビを使う、標識や看板を見る事です。
【C2外回り】4号線方面へ行きたいのに初台南で出てしまう
これは新人さんだけではなくベテランの方もうっかりやってしまったという話をよく聞きます。山手トンネルはGPSが届かずにナビ画面が正確ではなくなってしまうので余計間違えやすくなるのでしょう。これはもう体で覚えるしかありません。そして走行中は行先看板をよく見て下さい。
↓首都高ドライバーズサイトで動画による確認ができます
この場合は「西新宿」という文字で検索してみましょう。
(複数ありますが、動画名は「高速中央環状線外回り本線」の方)
羽田方面から進行時いずれも右側出口で、
- 一つ目の看板「↗初台南」の文字が書かれている右側のスロープ → 「初台南」の出口
- そのあとすぐ二つ目に来る看板「↗高井戸」続いて「↗中央道」の文字が書かれている右側のスロープ → 首都高4号線新宿線への分岐
この順番を覚えていれば大丈夫です。
【C2外回り】五反田で出ようと思って羽田方面からC2に入ってしまう
五反田の出口は新宿から羽田に向かう方面の出口のみです。羽田から五反田で降りようと思ってうっかりC2を進行すると五反田の出口はないので新宿の初台南までノンストップ。大変な大回りになります。
※もう一度五反田へ行くには初台交差点手前にあるUターン場所で転回し、再度初台南から入れば五反田で降りることができますので慌てずに。
【要人通過の為の警備時】首都高で通行止めを食らう
けこちは過去のトランプ大統領来日の際、首都高で40分ほど実車で足止めを食らいました。
↓その時の首都高の状態
「本日午前中警備の予定あり」のような電光掲示板が出ていたら要人警備の為に高速道路は通行止めになる可能性があるという事です。当然要人が通る時間帯など我々凡庸なる一般人には教えてくれません。タクシーの場合特にお客様への迷惑になるだけではなく、高速では時間メーターが止まるので営業面で乗務社員にとっても大きなダメージになってしまいます。こういう時は一般道を利用するのも混むとは思いますが、リスク大の首都高には乗らない方が良いでしょう。
要人警護で比較的止められやすいルートというのは霞が関~羽田ですが、トランプさんの時は確か横田基地へ行くのに中央道も一時通行止めになったような気がします。有名な要人の場合はある程度事前にニュースで見ておくのも情報を得られる事もあるでしょう。
【C2】道路凍結で山手トンネル(外部に通じる部分は坂になっている)から出られなくなる
大きなニュースになりましたので記憶に新しいと思いますが、基本C2だけではなく、首都高は雪の時は避けましょう。何日も出られなくなってしまう場合もありますので非常に危険です。
北海道の様にせめて坂の部分だけでもロードヒーティングにすればいいのに…。
【目黒・外苑など】一時停止になっている出口がある
いわゆる「とまれ」の標識があるという事です。そしてそういう場所では比較的多い確率で警察が出口で待ち構えています。
対策の仕方:
「とまれ」の標識を決して見落とさないように認識し、その場所の停止線の手前でしっかりタイヤを止める。そのあと安全確認しながら少しずつ一般道に合流します。
【Y・KK線】八重洲駐車場での降車、八重洲乗客降り口を利用する場合のメーター料金の考え方
一般ドライバーの方は駐車場に入ったり知り合いを送ったりする際に利用するのはいいのですが、タクシードライバーにとってはお金がかかわってくるので注意が必要な話です。
けこちは新人の頃に理解していないままお客様に指示されてその「八重洲乗客降り口」で降車となったことがあるのですが、高速代ってどうなるのとお客様が降りた後とても解せない気持ちになりました。お客様は高速代を払わずに降りて行かれましたが、けこちは高速に乗っているので降りる時に高速代が引き落とされ、お客様も会社も出してくれない。結果乗務社員であるけこちが払う事になるわけです。
その当時、けこちの会社での正しい処理の仕方を聞きました。
八重洲乗客降り口で清算する場合
高速から出ていないので高速料金が未確定状態での清算になる。なので、調べた高速料金を手動で入力する必要が出てくる。この場合、お客様を降ろした後のタクシーは物理的に神田橋出口では降りられず、その先にある北の丸でしか出られない。なので降車時、「高速に乗った場所~北の丸までの高速料金」を端末で直接入力して請求に乗せるのが正しい。
八重洲駐車場内で清算する場合
駐車場に入った瞬間に首都高料金は精算され、同時に駐車料金がかかる(以前はすぐ出れば無料だったが、2023/4時点では最初の10分で110円がかかるようになっている)ので、駐車場内で降車させる場合は高速料金はメーターに乗っているが駐車場代は端末で入力して請求金額に乗せる必要がある。
実車のまま八重洲駐車場から出た後に清算する場合
高速料金は駐車場に入った瞬間に清算されるので手動で作業する必要なし。駐車場から出る際にかかる駐車場料金に関してはお客様自身の何らかの方法(現金、プリペイドカード、駐車回数券、各種クレジットカード、電子マネー)にて出口で支払うこともできるし、タクシー乗務社員が現金で立て替え、清算時にタクシーの端末に金額入力することによってメーター料金に乗せることもできる。
お客様にとっては八重洲乗客降り口で降りると北の丸までの高速料金を支払わなければいけないので損になってしまいますね。
(例:目黒~八重洲 420円、目黒~北の丸 560円) ※2023/08/11現在の料金
乗務社員の方は、会社ごとに定義が違うかもしれませんのでご自身の会社に確認してみて下さい。おそらく概ね上記のような定義になっていると思いますが。はっきり言って現在ではシンプルに霞が関で降りたほうが多少の下道を走るけど、高速料金や駐車場料金を手動で端末で入力したり、更に高速料金を調べて手動で端末入力する時間がかかりませんのでそちらを勧めた方が良いでしょう。それにこの降車場はわかりづらいので新人さんなんかは通り過ぎてしまったりすると更に面倒なことになりかねないし、いろんな意味で危ない。
知識がないと知識のある人にあなたの労働力を搾取されます。身を守るためにちゃんと勉強しましょうね。
八重洲パーキングHP
料金や駐車場への入り方を知ることができます。
事前に知っておくと役に立つプチ情報
普段首都高を使って仕事をしていれば当たり前のことだけど、きっと知らない人も多いだろうということをここで少しお伝えします。
◆呉服橋出入口・江戸橋出入口は廃止。古いナビで出てくるケースがあると思いますが出入口は存在しないので要注意です。前後の出入り口である京橋・神田橋・宝町を利用するしかない。その他、慣れない方にはわかりづらく危ないのであまり推奨はしませんが八重洲駐車場出口を利用する事になります。
◆高速1号上野線は高速都心環状線の内回り、C1内回り銀座方面からしか行けない。(C1外回り神田橋方面からは行けない)
◆成田空港に行くなら湾岸からの方が道路の広さとスピードでストレスが少ない
※同じ千葉方面に行くのでも高速7号小松川線の制限速度は60km、高速湾岸線の制限速度は70~80km
◆羽田空港第一・第二ターミナルの出口は「空港中央」羽田空港第三ターミナルの出口は「空港西」
※ただし、空港でどちらにも通じているので間違えてもあわてずに。強めの渋滞でどちらかのルートがだめでも最悪空港内の道路で行き来できる。ただし距離は少し伸びる場合が有るのでお客様に説明要。
◆八重洲線に接続しているKK線は制限スピード設定が40kmと低いのでスピードに注意。ここでスピードを出せというお客様がいたとしたら間違いなく車・タクシーに乗りなれていない人なので速度制限の説明が必要。
※KK線は2030年代以降に廃止予定
◆霞が関の入口出口のあたりは六本木通りに入りさえすればUターンでどちらの方向にも自由に行ける。(ちゃんと標識あり)
※国会通りはどちら方向も平日は右折禁止(この記事を書いている現時点では銀座向きのみ日曜休日を除いて8-20右折禁止)なので基本左折でとにかく六本木通りに入ればUターンでどちらの方向にも入れる。
◆一つ橋入り口は池袋方面しか行けない(C1で中央・東名・目黒・羽田方面には入れない)
東京駅付近で池袋以外の方面の方を乗せるなら神田橋で入らないといけない。
土日祝日、連休に起きる事とそれに対する心構え
土日祝日連休は普段車に乗らない人達が車で出かけます。実はタクシー業界ではそのような人たちを「サンデードライバー」と言って要注意車両・危険な存在と認識されています。私たち職業ドライバーは見ただけで普段運転しているかどうかが判ります。(運転技術の未熟さ、スピード出しすぎ、煽り、標識の読み取りができないことによる大胆で危険な違反行為など)
そのような車が増える休みの日、特に連休に起きる首都高の現象と言えば事故や車両故障によるきつめの渋滞。首都高も含めた高速道路で致命的な渋滞が起こっていないかを事前に以下のjarticのホームページで確認してから高速に乗りましょう。
特に渋滞の影響が顕著なのは東名、中央道、アクアラインでしょうか。首都高中心部は乗りなれていない人が乗る可能性がありますので周りの車の様子を感じ取る事が大切です。
この交通情報で確認すると休日の渋滞原因に比較的多いのが車両故障。普段乗っていない車で出かけて車が高速道路上で故障してしまうのでしょう。高速に乗る前にはせめて音に普段と違うなんらかの異音がないか、タイヤの空気圧確認、タイヤに何かが刺さっていないかなど、簡単にでも聴覚視覚を使って確認することを心掛けましょう。特に東京の猛暑ではタイヤがパンクしやすくなります。
あとがき
けこちはタクシーの仕事をする前にも首都高普通に乗っていましたが、霞が関なんて用事なかったし、証券取引所に行くのに使う出口なんて意識したことありませんからタクシーにおいては素人知識などはほとんど役に立ちませんでした。瞬時に的確な入り口やルート判断をするということは一般ドライバーの感覚ではなかなかできないことなのです。
タクシー乗務社員の人は信号待ちしてる時などに「今羽田って言われたら高速入り口はどこだろう」ってな感じで何度もトレーニングするといいと思います。入ってはいけない向き、効率的な距離、混み方、たくさんの要素を踏まえてベストなルートを考えることができるように是非工夫してけこちと一緒に頑張ってみましょう!
必要なのは、事前準備。
- 事前に地図と入口・出口の勉強をしてイメージトレーニングしておく
- スムーズにナビを使えるようになっておく
また新たに伝えたことが出てきたらこのページにその都度追加して進化させていきますね!