あけましておめでとうございます。
皆様穏やかなお正月を過ごされていることと思いますがいかがお過ごしでしょうか。
早速ですが、けこちワールド2025年の最初の投稿で脳内をBoney M.でいっぱいにしてみましょう。
Boney M.について
西ドイツを拠点とする、主に70年代後半のディスコブームの波にうまく乗って大ヒットしたグループ。プロデューサーはミートローフやミリ・ヴァニリをプロデュースしたことで知られるフランク・ファリアン。
実は彼自身がボーカルを担当していて、そのボーカルを唯一の男性であるボビー・ファレルが口パクで歌っているように見せていたとのこと。女性三人のうちの一人も口パクだったのだけど、それほど大問題にはならなかったのはこのグループは歌よりもダンスなどのパフォーマンスの面に重きを置かれていたし、そもそも時代もそれほどうるさくなかったのかもしれません。
※この口パクで歌わせる手法がミリ・ヴァニリで大問題に発展しますがそれはまた別の物語。
「ダディクール」と「怪僧ラスプーチン」が代表曲で、特に「怪僧ラスプーチン」は、同じくドイツからジンギスカンがデビューするきっかけになった曲らしい。とにかく一度聞くと脳内に張り付きます。けこちの場合安定で一週間は貼りつきます。さすがヒットするだけの魅力を備えた曲が集まっているという事ですね。
↓メンバーについてはこの動画を見ると名前と顔を一致させることができそうですので参考までに。
ちなみにジンギスカンといえば
けこちの地元では中学校の体育の時間で、フォークダンスの勉強という事で「オクラホマミキサー」や「マイムマイム」などと併せて踊らされた曲のうちの一つ。「ビューティフルサンデー」とこの「ジンギスカン」の時だけ、厳しい体育の先生が笑顔で楽しそうにノリノリで踊っているのが印象的でしたがあれはいったい何だったのか…。
2000年以降の関東圏では、子供の運動会や学童のキャンプで親もろとも否応なく踊らされました。しかも学校ごとに振付が違うという話…。日本に与えた影響というのは不思議な形で現在も継承されているのです。
↓これ
ちなみにラスプーチンとは
ロシアで奇妙な逸話がいくつもある人物。彼の「体の一部」がサンクトペテンブルグの博物館に展示されているとかなんとかの話もありますが、掘り下げると文字通りかなりスケールの大きい話になってしまうので、wikipediaで調べてみて下さい。
この「怪僧ラスプーチン」の歌詞で大枠はわかると思いますが、ラスプーチンの逸話はいくつかの映画にも登場しています。古い映画もあるのですが、現在残念ながら配信でもDVDでも見るのは難しそう。最近ではこの作品の中でなかなかよく表現されています↓
とにかく動き続けるおじさん、Bobby Farrell(ボビー・ファレル)
ここでけこちおすすめの動画を紹介しましょう。唯一の男性であるBobby Farrell(ボビー・ファレル)、おじさんとは言いましたが、だいたい全盛期で29歳前後と思われますのでおじさんというには若いかもしれないけど、けこちは親しみとリスペクトを込めておじさんと呼んでしまっています。動画はたっくさんあって全部は紹介しきれないけれど、特にこのおじさんの動きがすごいやつで行きましょう。
若い時のおじさんの映像を見ると、ちょっとレニー・クラヴィッツに見えるときもあると思うんですけどどうでしょう。
このおじさんのダンスがすごい。とにかくステージを右から左、左から右へととにかく休みなく動き回ります。もちろん口パクなのですが、おじさんなりに一生懸命歌っているように見せています。
上と同じ曲だけど、テンポも速ければ動きも激しいバージョン。なんか…これ口パクじゃなくておじさん自身の声でしょうか?それとも、口パクに見えないように声の主であるファリアンが工夫しているのか…。
イタリア?の舐めた司会者に紹介され、なぜか最初は動きを封印したような始まり方をするバージョン。動いていないときのおじさんの生き生きしない表情とうっすら浮かんでくる顔汗に注目。
おじさんの口パク率が高めの曲。大変だと思いますが頑張っています。
大ヒットした「ダディクール」。さっきから何度か出てきているライブ映像の恐らく最初のころの曲目なんでしょうね。この曲の途中で服を脱いだようです。このおじさんは服を脱ぐ事で冷却効果を得ることにより、さらに動きを激しくすることができます。(けこち分析)
なんかのテレビ収録なんでしょうが、みんなスタイルがいいし、衣装がシンプルで素敵。テレビ収録だと彼にとっては狭いから踊りづらいですね。
散々動き回ったあとなんでしょうね。寝転がっているところから始まります。
けこちが初めてBoney M.を見たのがこのPVだったと思いますが、その時はまず女性陣の帽子に驚いたのと、おじさんが歌の途中なのに横に座っている女性にちょっかい出したりしていて、「一体なんなんだこのおっさんは!?」という印象でした。
歳をとっても動けるが時々息切れしてしまうようになったおじさん、Bobby Farrell(ボビー・ファレル)
かなり年齢を重ねている(50代前半~50代半ば)のに、細身スタイルをキープしており、動きを見てももキレは衰えていません。ただ、さすがにキレのある動きは長く持たなくて息切れしてますし、たまに胸を押さえていたりしているのを目の当たりにすると、この数年後の死因につながる仕草かもと考えて心配になってしまいます。
やはり脱いでしまいます。
ロシアにて心臓発作で死去
彼は2010年12月30日の朝、ロシアのサンクトペテルブルクのホテルの一室で心不全のため亡くなった。エージェントのジョン・セインによると、ファレルは前日の夜にバンドと演奏した後、呼吸困難と今までにないほどの胸の重苦しい痛みを訴えていたという。依然として活発な動きをしていたにもかかわらず、彼は10年にわたって健康上の問題を抱えていた。ファレルの遺体は、警報に応答しなかったためホテルのスタッフによって発見された。
偶然にも、彼は、グループの最も象徴的な曲の一つの題材となり、ライブパフォーマンスではラスプーチンの格好をしたこともあったグリゴリー・ラスプーチンと同じ日に同じ都市で亡くなった。彼はアムステルダムの ゾルグフリート墓地に埋葬された。
引用元:ウィキペディア(Wikipedia)
なんとロシアで、しかもラスプーチンのゆかりの地で、さらにラスプーチンの命日に心不全で亡くなったという。あれだけ動く人であるし、公演後に呼吸困難を訴えていたという事であれば病死というのも自然な事だと思うけれど、こんなにラスプーチンに関連する日が重なると、どうしても何らかの疑念を抱いてしまう人は多いのでは。
やはり出てくる不利な契約やお金の話
動画では全盛期から歳を重ねるまでずっと踊り続けているように感じるかもしれないけれど、フランク・ファリアンは最終的にファレルから肖像権や印税を放棄させる契約に署名させたとのこと。結局アーティストというのはこうやって不利な契約をさせられることになるという事実が悲しい。おいしい時期にはやるだけやらせておいて、旬が過ぎたら捨てると。もっとアーティストをリスペクトしてくれ…おじさんは身を削りながらステージを右へ左へ走り回って素晴らしいパフォーマンスをしたというのに。こういう奴らはなぜ老後穏やかに暮らせるくらいの権利をなぜ分け与えられないのか。
ファレルは61歳で亡くなっているのに、フランク・ファリアンはつい2024まで82歳まで生きていたという。けこちが書いた今までの記事でもいくつかありましたが、だいたい搾取する側のプロデューサーが長生きします。本当に理不尽。この下の記事でファレルの娘さんがお話されています。
千葉県松戸をはじめとするいくつかのの地方で「バハマ音頭」として親しまれるという不思議な現象
これは北海道育ちのけこちには全く知る由もなかったことですが、Boney M.の曲、「バハマママ」が「バハマ音頭」として日本の一部地域で毎年盆踊りの曲として使われているとのこと。ネットの情報によると、千葉県の北西部発祥という説がかなり有力で、その他でも東京都・神奈川県・茨木県・長野県・大阪府の一部地域、など、まぁ今となっては誰も正確に調べようとはしていないみたいです。恐らく「ノリがいいからうちの地域でも取り入れたい!と思った祭りの主催者」がいる地域で踊られているのではないかなと思います。
元ネタであるバハマママ
アルバム紹介
無難なベストといえばこの辺でしょうか。動画で取り上げた曲だけではなく、キャッチーでノリのいい曲ばかりなのでアルバムごと買って高速道路なんかを走ると気持ち良いと思います。
ノリがいいだけではなく、Rivers of Babylonのようにエルサレムの民の悲しみを歌った曲や、クリスマスの曲、ボブマーリーの名曲も歌われています。
バハマママはベストには入っていませんのでこのアルバムで
ちなみにアイキャッチ画像はこちらのアルバムイメージ、左右の余白部分をアイキャッチ用にサイズアップさせたものです。公式のYoutubeでもこのジャケットのイメージが使われています。
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あとがき
Boney M.が過去の時代の流れのかなたに置き去りにされてしまう前にピックアップしておきたいと思ったのは良いけれど、曲を聴きすぎてけこちの脳内自体がBoney M.の曲でいっぱいになってしまいました。しばらくは仕事中も脳内で彼らの曲は鳴り続けることでしょう。