先日久しぶりに故郷に帰りました。今回食べに行ったお店や、今回行けなかったけどけこちおすすめのお店を紹介しちゃいましょう。
紹介するのはほとんどが観光客のいかないような地元民の愛するお店です。東京に住んでいるものとしては、東京に追いつこうとするスタンスのお店や、観光客目当てのお店よりも、揺るぎのない本物の、そして地元ならではのお店に惹かれるものです。けこちチョイスではそんな目線でピックアップしていきます。
渡島地方のおいしいお店
けこちの行動範囲が今のところ道南が多いので今回は渡島地方特集です。
秘伝のたれが決め手のおいしいジンギスカン屋さん「一芳園」
2024年6月追記
店主が変わったせいか、秘伝のたれについては以前とは味が違う感じがしました。感じ方は人それぞれだと思いますので参考までに。一応過去の記事は残しておきます。googleにある電話番号は現時点では通じませんが、実際に行ってみたらお店は営業していました。
函館地元民でも知らない人が多い。見知らぬおじさんの似顔絵看板が国道5号線に怪しい光りを放つ。元々の店主が50年営業を続けていたけれど引退を決め、もったいないということで現在の店主になり、看板を現在のモノに変えたそうです。
秘伝のたれの作り方は現在の店主もまだ伝授されていないとのこと。肉も野菜もおいしいけれど、このタレがやはりこのお店の肝です。
店内には店主の作品である絵画がいくつか飾られており、その存在がお店の雰囲気を不思議な空間にしています。
一見座敷のみに見えますが、足の不自由な方向けに椅子を用意してくれていますので安心です。
炭火で調理する。安易な観光客目当てのうわべだけのジンギスカン屋がちらほらある中、こちらのジンギスカンはいわゆる「間違いないヤツ」です。地元らしさを無くさないスタイル。
「一芳園」さんはジンギスカンセットの郵送も行っています。タレはもちろん秘伝のタレ!興味のある方はお電話で問い合わせてみて下さいね。
おいしいジンギスカンを食べるのなら専用のジンギスカン鍋がベスト。野菜をたくさん置きやすい深型デザインで、フッ素加工がしてあってお手洗いも楽なものをチョイス。
名物はあんかけ焼きそば。浜ちゃんぽんのデカい看板が目印の「長万部三八飯店 長万部店」
2024年6月追記
残念ながら今回googleの一部口コミにあるようにあまり良くない要素を実感してしまいましたので、万人にはおススメ出来ないなと判断しました。しかし過去にはおススメしたいと思ったのは事実ですので一応参考までに記事を残しておきます。
観光目線で考えると長万部といえば「かにめし」なんだけど、このお店は国道沿いの中華料理店。とにかくいつもにぎわっている。けこちが北海道の長距離ドライバーなら毎回ここで食べるであろう。
メニューの種類は多く、看板にもある浜ちゃんぽんを始めとして、シンプルなしょうゆラーメン、味噌ラーメン、チャーハン、も気になるところ。一番の名物はあんかけ焼きそばのようだが、けこちはこちらの中華飯がお気に入り。通りかかったら必ず立ち寄って食べる。いや、わざと通りかかって食べるという方が正解かもしれない。
普段のケンタッキーにはないメニューがある「ハーベスター八雲」
ここはとにかく風景もよく気持ちがいい。天気が良ければテラス席で食べます。レギュラーのチキンはもちろんのこと、ハーブ風味のチキンやグラタンなど、いろんな種類のものを自分で選べるので楽しいです。
創業昭和57年! レストラン ケルン
こちらのレストランはけこちが小さい時からあります。創業が昭和57年ですので41年前からある!凄い。なんか他のサイトの情報によるとオーナーは函館市内のレストラン「ぶどうの村」にいたそうで。確か鍛神小学校の近くにあったと思うんだけども。しょっちゅう通りかかっていた覚えがあります。
スパイシーで独特の形をしたハンバーグが売り。
安定のおいしさで何時も沢山の人が食べに来るのでにぎやかで混んでいます。やまぶどうのソーダ?が美味しい。
濃い味噌ラーメンが好みなら「中国料理 廣河」
味噌ラーメンと一言で言っても本当に様々。けこちの中の理想の味噌ラーメンとは「最後まで味を感じられるかどうか」という指標があります。(なぜか最後の方になると味が感じられなくなる味噌ラーメンが時々ある)
「中国料理 廣河」さんでけこちは「味噌ラーメン」をおいしくいただきました。「焼味噌ラーメン」を息子が食べましたが、鍋で焦がした更に濃厚な味でおいしかったです。けこちが今まで食べた味噌ラーメンの中では一番好きだと言えるかもしれない。他にもメニューがたくさんあって全部食べてみたくなる。
子供の頃から食べに行っていた町中華「八宝園」
昔は奥に座敷がありましたがどこかのタイミングでお店を改装し、長らく今のスタイルに。こちらも引退の危機がありましたが、長年のファンが受け継いで味をつないだ店だと聞いています。
こちらの味噌ラーメンが好きなのですが、大人になってからは中華飯(昔は卵が乗るか乗らないかで違いがあるチャプスイ飯と中華飯の二種類だったと思います)を頼んでしまう。どうしてもの時には両方頼み、家族でシェアして食べます。
今やっているのか不明なのですが(確かやめたはず)、私が高校生くらいの時には年末に中華風鍋を特別注文していました。これが中華スープベースでおいしすぎて…あのお鍋が恋しいです。
塩ラーメン300円!「グリル塩豚」(閉鎖)
※残念ながら2022年12月閉店したそうです。こんなお店だったという事で記録は残しておきます。
何といっても塩ラーメン300円ってのが凄いしうまい。ちまきとのセットでも600円台。ここのお店の名前にもなっている塩漬けの熟成豚バラ肉を使ったAセットは数量限定。
気軽に寿司を食べに行く時はココ。「函太郎」
地元民はたいてい寿司を食べるなら「函太郎」に行くのではないでしょうか。少なくともけこちの周りでは「函太郎」率が高いです。
函館には珍しい本格的イタリアン「Grano E Acqua」
個人的にはパスタがお気に入りのお店です。メニューはその時々で内容が変わっていると思います。今回の帰省では二回行ってしまいました。
サラダは想像よりも量が多いので私は毎回ハーフにします。(それでも多め)辛さもかなり辛いものがあるので調節してもらうと良いでしょう。全体的にボリュームがあるので一気に頼まず様子を見ながら楽しみましょう。
名物は「やきとり弁当」ハセガワストア
われらがハセガワストア、通称ハセスト。写真は小学生の頃からよく行っていた中道店。ハセストといえば1978年9月以来発売され続けている「やきとり弁当」です。
ちなみに函館では「やきとり」という名前ではあっても串に刺さっている肉は豚肉ですのでご了承ください。たれ、塩、塩だれ、など味のバリエーションがありますが、けこちは塩一択。飛行機や新幹線に乗る前に食料として買うのが定番です。お店に入ったら注文票に数や種類を書き込んでお店の人に渡してください。アツアツのを作ってくれます。
今回は日高への旅行もしましたのでこちらもレビュー
今回はお墓参りを兼ねて日高方面の宿に泊まり、温泉やおいしいものをいただいて両親と楽しく過ごすことが出来ました。
宿泊は夕日が美しい「新冠温泉 ホテルヒルズ」
毎回泊まる宿は「新冠温泉 ホテルヒルズ」さんと決まっています。食堂から見る夕日はまさにザ・北海道。温泉は前の晩と次の日の朝で交換で入れて楽しめるし、朝食はたくさんの具から選べてヘルシーなお茶漬けが個性的な売りの楽しめるバイキング形式。足の悪い方にはベッドのお部屋もありますので安心です。
個性的なのは食堂においてあるレコードとプレイヤーを借りてお部屋で聞くことが出来る事。けこちは「人間の証明のテーマ」と「オリンピックマーチ」を借りてきて掛けましたが、息子が不思議な様子でレコードが回る様子を見ていたのが印象的でした。
日高方面に行くならおすすめの宿です。今回は楽天トラベルで楽天ポイントを利用して15,000円程お得に泊まれました。
ホテルのお料理や施設などの詳細は下のリンクから見れます。
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夕飯は静内に昔からあるお店「天政」
ホテルで夜のご飯がついていないプランだったので静内に夕飯を食べに行きました。静内までは車で10分ほど。しかしその日が月曜日だったのでたくさんのお店がお休みで非常に困りました。街での食事の際には月曜日にお気を付けください。
今回の夕飯は、昔の話ですが…せっかく知り合いにご招待されたというのにメニューにラーメンがないという理由で小さいけこちが座敷の机の下に潜り込んで拗ねて親を困らせたお店「天政」さんです。「天政」さんはありがたいことに月曜にもかかわらず開いていました。そこで、大人になったけこちは普通におそばと天ぷらセットを頂きました。
ホテルローレル レストラン北海
2023年6月に夕食で訪れました。幅広いメニューがあるので、好みがバラバラの家族などにはおススメ。和・洋・中華、それぞれおいしいです。
必ず立ち寄る母親の好きな場所「真歌公園」
この公園には英傑シャクシャイン(wikipedia)像があるのですが、現在のシャクシャイン像は実は二代目。一代目は倒壊の恐れがあるという事で反対意見もあった中一方的に撤去されたという。このシャクシャイン像に関しては色々な立場の人たちの思惑に振り回されているようにも見える。本当の事情は知りませんが、歴史を考えるとこの銅像一つの撤去・設置にも根深い事情があるのではないかと思ってしまいます。
シャクシャイン記念館もあるのですが、先日行ったときは月曜だったので休館(工事中なのかもしれませんが)でした。現在公園を全体的に改修工事中のようなので新しい公園になる事を楽しみにしましょう。
個人的には「にっくき松前」(松前の皆様、これはただのセリフであり、けこちは敵ではありません念のため)と言いながらシャクシャインと同じ松前の方を指さして(公式には松前を指さしていないという定義になっているようだ)写真を撮るのが恒例行事だったのですが、現在の銅像の前では指さすことなく普通に写真を撮りました。
母親に教えてもらった真歌公園の貴重なエピソード。
母親が小さい頃真歌公園にアイヌの儀式を見に行ったのだそうです。それはまさにアイヌが子熊を神の国へ送る儀式。クマに矢を放つ様子を見て怖くて逃げだしたのだそう。
現在はそのような儀式を行えるアイヌの長老もいなくなってしまったようですし、そのような儀式を許すご時世でもないようで自然消滅したようです。
そんなアイヌの儀式を映画化した「チロンヌプカムイ イオマンテ」という作品を見たことがあります。(ポレポレ東中野にて)
人気漫画『ゴールデンカムイ』のアイヌ語監修者である中川裕(千葉大学名誉教授)が、日川エカシ入魂の祈りを全てアイヌ語で書き起こし、現代日本語訳をつけた。
youtube紹介文から引用
ということで話題になったようですね。けこちは非常に興味深く見ました。美化されたものではなく、現実にあった歴史にこそ興味があります。そのような事実を知ったうえで白老にあるウポポイなどを見てみたいと思っています。
ちなみにこちらの儀式は1986年に日高とはだいぶ離れている美幌峠で行われたもののようです。
この映画を見て気づいたのですが、儀式の中で出す人の声による独特な音の一部が、クーロンズゲートのエンカウント時などに使われている「ホロロロロロロロロロロ~」という音でした。聞いたときはびっくりしたのと同時に、大好きなクーロンズゲートが自分にとっての身近な部分につながっていたんだなと喜びを感じました。
↓「鬼律」という曲の始まりに聞こえる音。その他の曲にも時々この音は使われている。
あとがき
写真を見ていて皆さんお気づきだと思いますが、北海道(道南地方だけなのかもしれないが詳細不明)ではおまけについてくるスープが塩味です。実はけこちは関東のしょうゆ味のスープが好きです。全体のバランスで言えば、北海道の場合はメインがだいたい濃い味なのでスープで一休み的なのはかえっていいのかもしれません。あと、ラーメンに麩が入っているのも北海道の特徴だと思います。食べるとじゅわっとしますね。
けこちのあまり普通ではないチョイス、ご覧になっている皆さんも実際に北海道へ行って楽しんでくれると嬉しいです。